降り注ぐのは、君への手紙


「私だって分かってる。振り向いてくれないことだって、どうにもならないことだって。だからっ……」


ボロボロと零れ落ちる涙は、俺の胸をジクジクと刺した。


「だから今、……頑張ってるのに」


そう言いながら、成美は俺を力いっぱい押しのけ、自宅へと逃げ込んだ。

俺は追いかけられるはずもなく、ただその場に座り込む。


「分かってるなら。……早くあんなおっさん忘れてくれよ」


地面にしゃがみ込みながら、情けない自分にどうしようもなく落ち込んだ。


大体、人のこと言えるのかよ。俺もだろ。
好きな女に嫌われるようなことばかりして、馬鹿じゃねーの。

超自虐的、変態、最低。


とてもじゃないが親父のいる家に帰る気にはなれず、俺は街中をうろついた。
暗くなっても、腹が減ってもただ歩き続ける。


このまま死んじまえればいいのにとさえ思った。