午前中の授業が終わり、ソラと購買にパンを買いに行っているとき、ふと視線を感じてりえは周囲を見回した。


購買には生徒達が群がっていて、その中から視線を感じることは確かだった。


けれど、それが一体どこからの視線なのか、りえはわからなかった。


「屋上で食べる?」


ふとおもいついたようにソラがそう言った。


「いいねぇ」


普段は閉められている屋上への扉だが、今日は午後から三年生がクラス写真を撮るので開け放しになっている。


このときを見計らって屋上で昼食を取る生徒は少なくない。