「……ん」
ティファニーの唇が小さく動く。
「ティファニー!大丈夫か!?どこも痛くねえか!?」
「その声……セドナ?」
「遅くなってすみません、助けに来ましたよ」
「ニコ……」
ニコは左腕のナイフを使い、ティファニーを縛っている縄を切る。
身体が自由になったティファニーは降ろされると、正面に立つセドナの首に抱きついた。
突然のことにセドナは絶句してたたらを踏み、一拍置いて状況を理解して顔を真っ赤に染め上げる。
「わ、ちょ、てぃ、ティファニー?」
「ありがとう、助けに来てくれて……怖かった、すっごく」
ティファニーの声は涙声になっていた。
わたわたしていたセドナは腕を止めてニコと顔を見合わせると、少し照れくさそうに横を向いてティファニーの背中をそっと叩いた。
「……もう大丈夫だからな。悪かった」
「ううん……」
「セドナ、怒ってるんですか?」
「お前は少し黙ってろ!」


