極彩色のクオーレ






「そぉれっ!」



そこへギベオンが半ば楽しんでいるような掛け声を発して、無数の玉ねぎ型の爆弾を投げる。


視覚を失った衛兵たちは破裂音に驚き、次いで刺激物を大量に含んだ煙幕に苦しんだ。


ますます進むことができなくなった彼らを見てセドナは表情を引き攣らせる。



「……うわあ、こんなにえげつねえとは思わなかった」


「セドナ、感心している場合ではありませんよ」


「うおっと、そうだった!」



ニコに即席で作ってもらったガスマスクを身に付け、セドナは牡鹿を走らせた。


道に出て一行へと向かう。



「おらぁっ!」



手綱を片手に持ってレバーを引くと、牡鹿は煙幕の前で高く跳躍した。


軽々とセイクリッドたちを飛びこえる。


跳ぶ直前に、ニコは牡鹿から降りて手板を操作しながらデシンたちのもとへ向かった。


気付いたデシンたちが森に逃げこみ、今度はニコが同じところを走る。


そして煙幕の中に滑り込むと近くにいた衛兵を蹴散らし、鎖をちぎってティファニーを抱き上げた。