極彩色のクオーレ






牡鹿を走らせて急いで後を追うと、ケセラとギベオンの準備は既に整っていた。


ニコたちの到着を待っていた様子である。



「遅い!何してたんだよ!」



と怒りの詰まった玉ねぎ型の爆弾が向こう側から飛んできたが、二人は身をずらしてそれを避けた。


ギベオンとケセラが目配せをし、小さく頷き合う。



「デシン、みんな、お願い」


「みゅうっ!」



ケセラが潜めた声で言うと、デシンを先頭に道の両脇にいるコルルたちが広がる。


そして息を吸いこむ細い音をたてながら、一斉にセイクリッドたちを取り囲んだ。


突然現れたのは小動物だけれど、何分その数がとても多く、一行は驚きを隠せず足を止める。


形にならない叫び声が飛び交う。



「な、なんだこいつらは!?」



衛兵の一人がなんとか聞き取れる声で言った直後、コルルたちが眩しい光を放ちながら一行の周囲をぐるぐる駆け回り始める。


雲が出始めた空の下でもその光は強烈で、動きが止まった一行の行動能力をさらに低下させていた。


特に馬たちへの効果は大きく、乗り手は宥めるどころか振り落とされないようにするのがやっとの状態になる。


セイクリッドも同じで、隊列を整える余裕を失った。