他人を驚かせるのが得意なギベオンと毎日彼女に付き合わされているケセラの提案から、セドナが大まかに作戦を立てる。
その間ニコは近くの木々と忘れ去られていた罠を拾い集めて、2頭の子鹿の人形をつくった。
もちろんいたずらコンビ用だ。
片方の子鹿に乗ったギベオンが、半数のコルルを引き連れて道の反対側の森に入る。
ケセラもおっかなびっくり鞍に跨り、残りのコルルと共にギベオンにやや遅れて走り出した。
牡鹿はその後ろをついて行く。
手綱を握りながら、セドナは前にいるケセラとギベオンをちらっと見た。
「俺ドッキリとか全くできないから、あいつらの意見重視してまとめたけど……これ、本当にうまくいくのか?
今更だけど心配になってきたぜ」
「大丈夫ですよ、悪戯でギベオンの右に出る人なんて、ルースにはいませんから」
「そうだけど、というか、お前の方は大丈夫なのかよ?
あいつらお前が凄腕ゴーレムだからって、かなり無茶なこと押し付けたんだぞ。
実際お前足すっげえ速いし、お前の腕は欠片も疑ってねえけど、でもそんなことできるのか?」
「分かりませんが、それしか方法がないのであればやる他ありませんよ。
ティファニーを助けるためなら、どんな無茶だってやります」


