極彩色のクオーレ






「……でも、全然驚かなかった、というわけでもありませんよね、ギベオン。


コルルたちが反応したときに少しだけビクッとして、もごっ」


「お前は余計なこと言うんじゃねえよニコ!」


「え?ニコ今何て?」


「なんでもねえからその爆弾早くしまえ!笑顔で物騒なモン持つな!」


「み、みんな、そんなに大声出してたら見つかっちゃうよ…」


「やべっ!」



あわあわしたケセラの指摘に、セドナが我に返ってニコの頭に手を置いて伏せさせた。


ギベオンはケセラの腕を引っ張り、草陰に隠れる。


頭を押さえつけられながらニコが牡鹿を座らせたとき、列の最後尾を歩く中肉中背の衛兵が立ち止まってこちらを振り向いた。


怯えたケセラが悲鳴をあげたが、その直前に察知したギベオンがしっかりと口を塞いだので漏れなかった。


衛兵が列に戻って歩いていくのを見てから、セドナが長い息を吐く。



「……っぶねぇ。見つかるところだった」


「ほんっと心臓に悪いよ、迷惑。


セドナが大声でギャーピー騒ぐから」


「んだと!?元はといえばお前が」


「落ち着いてください、怒っている場合じゃないですよ」