セドナはニコにずいっと近づくと、蒼潤色の目でニコの顔をのぞきこんだ。
「じゃあ、ティファニーを助けるためにどんな行動に移ればいい?」
「まずはギベオンに合流しましょう。
何か武器を持っているだろうし、コルルがついていくのを嫌がらなかったのは、彼女に何か考えがあってのことでしょう。
それに、何と言ってもトラップの達人ですからね。
セイクリッドたちに気づかれないよう、今度は速度を落として走ります」
「そんだけ見通せてりゃ十分だ」
ニコの背中を遠慮なく叩いて、セドナは歯を見せてニカッと笑った。
もう一度牡鹿に跨り、ニコはさっきまでの半分のスピードで走らせた。
今度はそこまで怖くなく、ケセラが安堵の大きなため息を吐く。
よっぽど怖かったのだろう、なんだか気の毒に思えてしまう。
速度を落としたことによって草を踏む音も格段に減り、道を伺いながら慎重に進んでいく。
やがて前方にギベオンを見つけた。
服のせいでほとんど風景と同化しているため、危うく見落とすところであった。


