「………ここか」



笹川の社長はまだビルの中にいるようだ



もう少し待ったら出て来るはず



「社長、お車にお乗りになってください。夜は危険です」



「大丈夫だよ、トモヤくん。最近はずっと歩いて帰っているだろ?」



「ですが、お命を狙われる可能性もないとは言い切れません」



“財閥の支持者が減っているのは、社長もご存知でしょう?”



そんな声は小さかった