「ちょっと………。いいの?もう帰っちゃって」



「大丈夫だよ。理事長は朔さんだし」



そう言いながらさっさと帰る準備をしている



「とにかく、心配なし。また、騒がれんのも面倒だしな」



蒼がこの言葉を言った時にはもう、みんな部屋から出ていて残っているのはあたしと蒼だけ



そして、その蒼もドアノブに手をかけている状態



「待ってっ……!!」



あたしは急いで蒼に駆け寄って部屋を出た