僕たちはお城に迫るモンスターたちを迎え打つため、お城の外へと向かっていた。



そして僕たちがお城に向かう途中、美少女剣士のマギーから、ものすごい闘志と緊張感が伝わってきて、僕も自然と気合いが入った。



(マギーの闘志と緊張感は本当にすごい。

僕もマギーを見習わなくちゃ。

敵のモンスターを一体でも多く倒せるように)



僕がそう思って、内なる闘志を燃やしているとき、今度はブライアンの緊張感のない声が聞こえてきた。



「もしもオレが闇の魔王、ダーギルを倒して、ルエラ姫を助けたら、ルエラ姫に惚れられるんじゃね?

ぶっちゃけ、勇者ってモテるんだよなぁ。

ルエラ姫に惚れられたら、シェーラ姫はどうしよう?

モテるって、罪だぜ」



僕はブライアンの妄想のようなひとりごとを聞くとため息をつき、今度はリリーに目を向けた。