ケータイ小説 野いちご

君が泣いたら、俺が守ってあげるから。

chapter one
雪の日の温もり





朝起きたら、頬が涙でぬれていた。



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「おはよう」



制服に着替えて階下におりると、既に身支度を整えた家族がリビングに集まっていた。



「おはよう、美紗」



キッチンで忙しなく動くお母さんは、専業主婦。


新聞を読みながらコーヒーをすするお父さんは、会社員。


お父さんのお弁当を包んでいるお姉ちゃんは、大学生。


みんなの側をちょこちょこ走り回っているのが、愛犬の"マロ"。


いつもと変わらない光景。



「今日は午後から雪が降るかもしれないから、傘忘れないようにね。それから予備のタオルと靴下も」


「うん、ありがとう」



お姉ちゃんの忠告に、あたしはうなずいた。



雪予報は昨日から出ていた。

折り畳み傘は鞄にもう入れてある。


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