『サリネ〜。行こっ☆』

『ミチョルいこっか!』

『キムチいいね。食べない?』サリネが言った。

『私はいいや。私は、チマ(チマチョゴリ)の胸の飾り買うんだもん。』

『えー。じゃ、私は食べる専門で!』


あははっ。あははっ。あははっ。


もう少しで、チマの胸の飾りやさんってところに居酒屋があるのよ。


まあ、そこでまた会っちゃうのよね。


例の男と☆


『ゲゲゲ。あの人さ、昨日私にぶつかってきた人だよ!』

『えー?あの人が?普段いないのに?』

『まっ、まさかの不審者!?』

『声大きいよ。不審者なんて言ったら首が飛ぶよ。』

『じゃあ、誰よぉ。あははっ。』

『私の記憶だと、この国の王様よ。多分よ。』


『ウッソー!!昨日言う事聞いときゃよかった。』

『なんか言われたのぉ?』

『名前教えてって。』

『教えればよかったのに。宮廷入りも夢じゃなかったのに。ミチョルったらぁ。ホントにおもしろいよ。』

『今からでも遅くないんじゃない?』サリネが言った。

『ハッ、はあ!!!!!?????』

『だーかーら、ミチョルは美人でしょ?』

『美人じゃないよ。うちらは、ご縁ないもん。王様にお仕えするなんてねぇ。あ、ごめん。サリネはご縁あるからね。ご一緒にしてはならなかった。ごめんねー。』

『は?ミチョル頭大丈夫?しまったー。王様の前だったはずなのにぃ。んんもぉ。は、恥ずかしい。』

はずってねぇ。王様じゃなかったら…。ってこともあるからでしょう。

『しーーーっっっっっ。昨日ぶつかった人だとか思われて捕まったら最悪だから。』

『え?見つかりたいの?あらぁ?』

サリネがちょっと声を大きくするから

『しーーーっっっっっ。だって、見つかる要素だらけだもん。』

その時。