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「メル。
ずっと、私の執事でいてくれる?」
「もちろんです。
私の全てを、お嬢様に捧げましょう。」
10年前。
俺は、彼女にその誓いを立てた。
お嬢様と執事の延長線上にいる限り
それは、無条件に果たされる。
若かりし頃の俺は、そう信じて疑いもしなかった。
その誓いが、主従の一線を越えた夜に
夢のように消え去ることなど知らずに。
“今宵、許されぬ口づけをーー”
ーー
ー
『お嬢様。この私が、“悪役令嬢”にして
差し上げます。』のスピンオフ作品です。
本編とは主人公が異なりますので
予めご了承ください。
本編未読の方でも大丈夫ですが、
先に本編を一読くださると、
より楽しめるかと思います。
START*2019.12.24
END*2020.1.24
*野いちごにてジャンル別ランキング入り
2020.1.27
ケータイ小説 野いちご

作品番号
1584782
最終更新日
2022/3/13
お嬢様。この私が、“悪役令嬢”にして差し上げます。《追憶編》
篠宮 渚/著
ジャンル/ファンタジー・SF・冒険
156ページ 完
PV数/91,874・総文字数/81,795