ある春の日、
わたしは道でスマートフォンを拾った
交番に届けようか迷っていた所
スマートフォンの持ち主だと言う男性から電話がかかってきた
「今駅にいるんですけど、届けてもらえませんか」
大事なものを届けに駅へ向かった
「今公衆電話から電話をかけているのです。
あなたは今、どこにいますか?」
おかしい
おかしいよ
だって公衆電話の中に
人なんて誰もいない
☆
ひょんなことから3年後の未来で暮らす男性と知り合った心
無事に彼の持ち主であるスマートフォンを返すため連絡を取り合うふたり
だけど……
「3年後、君は僕の世界にいないよ」