矢車 ともさんのレビュー一覧

★★★★★
2009/08/10 10:54
途中で読むのを止めたらダメな物語。

ありがちなネット恋愛小説、と思いきや、見事に引っくり返してくれます。 小説だと頭では分かっていても、なに、どうなってたの、どうなったの、あっ……となってしまう感じでございました。 なんだか主人公の立場が携帯小説に関わる人なら身近な感じがするから、こんな感想なのかも知れません。 これは是非どうぞ、読んだ時間の損はさせないと思います。 行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/08/07 08:24
全1301ページ、いかがでしょうか。

アニメとして1話から50話まで作れそうな、その1年間の放送分を一気に観たような、そんな雰囲気の作品でございました。 思い切って読み始めてみれば、なんと分かりやすい世界観。 登場する人々や人じゃない者達までとにかく個性的で、異世界戦闘ファンタジー初心者の方でも楽しめるはず。 小難しい設定や言葉も無い、超王道な感じなのです。 ページ数に圧倒されるかも知れませんが、これは何本か書いた続編をひとつにまとめてくれたという、とても本棚に優しく有り難い仕様でございます。 素敵な物語でした。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/08/05 08:24
アマーイ感じがお好きな方へ。

怒涛の視点切り替えに翻弄されつつ、結構楽しんでしまったのです。 読み手の想像に任せるのではなく、この時は誰がこう考えている、とハッキリさせるのも余計にモドカシサ倍増で楽しいもんだと思いました。 争奪戦の真ん中の立場なんて、なかなか有り得ない状況を妄想するオカズとして、どうぞ行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/08/04 09:52
なんかヤダな、という怖い物語。

ヒトとして怖い部分と、ホラー的な意味で怖い部分がイイ割合で収まっていて好きです。 ソコ振り向いちゃダメ、とか、ああ来る来る……来たー、みたいなツボもキチンと押さえておりました。 そしてタイトルの『カ・ガ・ミ』がまた、なかなか気持ち悪くて素敵。 夏だから、という訳でもなく普通の日に怖がってみるのも楽しいもんです。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/07/30 09:01
大事な『初体験!!』

人によっては今現在が初体験中だったり懐かしかったりと色々だと思いますが、この作品はいつ読んでも大丈夫。 生きていれば初めてが沢山あって、だんだん忘れていく事を、ふと思い出させてくれました。 可愛くて、一生懸命でございます。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/07/28 09:38
子供にとっての『お母さん』

親には親の愛情があって、子供にも子供なりの愛情があるのね、と思いながら読んでいたのです。 なのにその愛情が向く矢印がすれ違っていたり、少しだけ交わったり。 読み終える頃には、もどかしいけれど交わったその一瞬が途方もなく大きくて強い記憶になるから生きていけるんじゃないかな、という事も感じた作品でした。 重い複雑な子供の心を、読みやすく丁寧に描いた良い作品でございます。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2009/01/28 08:54
最終電車に乗らなければいけない人。

本文9ページの中に、一番先の見えない状況の恋愛模様が詰まっておりました。 選び抜いたのだろう、という言葉だけで、それでも伝わってくる『帰らないで』の痛々しい意味。 これは素敵、綺麗、上手いです。 是非どうぞ行ってらっしゃいませ。

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★★★★
2008/12/04 22:44
凝縮、みたいな。

なんとも不思議なジャンルのお話でございました。 サスペンス要素も少々、ファンタジーも絡み、軽くオカルト、根底に恋愛……本当に不思議。 面白く読めたけど、ちょっとばかし複雑な関係が、微妙に分かり辛い感じがしないでもない、という感じで。 でも、男女の垣根を越えさせたかった、と揺るがない物は充分に伝わりました。 全215ページ、中高生女子に読みやすい感じでございました。 行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/12/04 00:35
甘ったるいのに飽きたら、これでリセット。

この透き通った感じ、なかなか見掛けない貴重な作品でございます。 人にも因るでしょうが私は「格好イイ」と思ったのです。 タイトルから文章から選ぶ言葉も全部、格好イイ。 全28ページ、どうぞ行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/11/07 09:56
なんかユルくて、なんか真剣。

全部で32ページでございます。 半分はしろくろ君とグレーちゃん、半分は……これは相当ステキな挟み撃ち。 ちょっとヤラれました。 「うふっ♪」っとなりたい方にお薦めします。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/09/25 20:59
凄く凄く、酷く面白かった。

凄く凄く、酷く面白かった。 それ以上に、何が言える? 同じく思ってくれる同じ感性の人が、一人でも多く集いますように。

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★★★★★
2008/08/23 22:04
夏休み、海の家、バイト……といえば。

予想は裏切りません。 起きる事はひとつ、『恋』ってヤツしかないでしょう。 こうなったらヤダな、とか。 くっついたらイイな、とか。 そこは信じちゃダメ、とか。 なんだか読み手の希望を全部叶えてくれちゃって、なんだか嬉しくなっちゃう物語。 ちょうど今が読み頃な時でございます。 オトナは昔を、コドモはもうすぐ訪れる未来を、青少年は現在を思いながら。 週末のお供に、どうぞ行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/07/16 10:56
面白いっていうか、幸せ。

さらさらっと事も無げに増えるページを見て、「ばけものっ」と思ったのは私だけじゃないはず。 その勢いは中身にも響いてまして。 課長、杏子さん。 N700系並みの速さで暴走。 手の施しようのない妄想っぷりですが、小説を書いている人なら、いちいち共感できるはず。 幸せっぷりも、最強で。 読めて良かった。 大好きです。 一気読みの準備を整えて、どうぞ行ってらっしゃいませ。 一言「面白い」でも残してあげると、きっと続編が……。 ついでに。 きーちゃんのイメージはドス紫、目はアザラシ系、口は人喰い鮫の軽い感じ。 皆様はどうですかね?

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★★★★
2008/06/08 21:23
生クリームをかけてみたく……なるかな。

共感出来る女子は多いんじゃないか、そして許しちゃう男子も沢山いるんじゃないかと。 ぐだぐだ言うより短編なので読んでみるのがイイと思いますの。 ただ、年寄りにはちょっと読み辛い書き方かしら。 ボヤキとして読むなら面白いですわ。 どうぞ、行ってらっしゃいませ。 「2」もあります。

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★★★★★
2008/04/24 08:33
愛の質。

質とは。 薄いとか厚みがあったり、とかいう意味でしょうか。 私には、そんな難しい事は分かりませんが。 ただ、「いいもの読んだぞ」という気持ちイイ後味が残ったのでございます。 ちょっと荒れた男子と壊れかけた少女の、そこらにあるような恋愛じゃない愛の形を是非どうぞ。 この作品はこの作家さんには珍しく、予想外に嬉しくなってしまう感じです。 行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/04/17 20:30
渋谷駅前での一瞬、みたいな。

どうしてあんなに眩しいのでしょうね、東京、渋谷という場所は。 他人には瞬きのような、でも二人には長い物語があって。 毒々しく刹那にも見えるあの中に、淡くて変わらない物があってもいい。 そう思えて、なんだか頭に残る作品でした。 都会を知らない方には優しい物語かも。 都会でしか生きられない方には、羨ましく感じるでしょうか。 どうぞ是非、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/04/15 18:50
べた誉めレビュー。

やたら面白いのです。 多分、ミステリーなのですが。 でも面白いのです。 多分、結構ひっくり返しが利いたサスペンスなのですが。 面白かったです、本当に。 そして読んでいる人間にしか分からない、すんごい楽しかったノートにも★★★★★みたいな感じで。 ただリアルタイムじゃないとカオスですが。 ギリギリなのか既にアウトなのか、あらすじを書くのに躊躇い、恥じらい、止めておく、そんな中身も凄く好きです。 読まなきゃ損、ぐらい言えそうです。 どうぞ是非、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/03/27 07:23
犯人は。

勘のイイ方なら途中で気付いたりするのでしょうか。 私は全く分かりませんでしたが。 と言うより、腰を据えて読み始めると早く先が知りたくて、考えるよりも文字を追ってしまう感じで。 物凄く丁寧なネタ調べがリアルなのです。 後は個人的に。 いきなり素人探偵が出て来てサクッと解決、しない所が好きです。 最初から最後まで、ちゃんと頼れる警察。 現実はこうだろう、みたいな感じにもハマりました。 邪魔も入らず一気に読める時間が出来たら、どうぞ行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/03/23 21:17
十字架を負う処女の物語。

あらすじ、見所は他のレビューをご参考に。 私はここが好きです。 最後の1ページ。 世界を変える事が出来るかも知れない。 でも強く祈るしかない。 そんな切ない行間がたまらなく好きです。 こちらの作品を読んで『消え行く花のように』へ流れる事をお薦めします。 是非どうぞ、行ってらっしゃいませ。

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★★★★★
2008/03/23 08:09
月とDJと……

なんでしょうね、このサラッとしてるのか、なんともうまく言えないような不思議な感じは。 なんか好き、としか表せないのですが。 若い作者さんが書いた作品ですが、少し年齢が上の方にお薦めしたいです。 そこそこ生きてないと読んでも何にも残らないかも知れない、みたいな。 不思議ですわ。 どうぞ、行ってみてください。

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