
- 作品番号
- 29223
- 最終更新
- 2009/10/10
- 総文字数
- 16,471
- ページ数
- 48ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 53,914
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
ファンタジー9位(2008/05/03)
28位(2008/03/15)
あの日
私は
全てを失った……
家族を理不尽に奪われた少女
ルーシー
自ら選んだ道は
彼女をさらなる苦渋へと
導き……
†††
あなたは憎しみの連鎖を断ち切れますか?
暗き時代へ贈る
短編ダークファンタジーです。
2007年9月11日【完結】
2009年7月20日【一部修正】
この作品のレビュー
この作品を拝読及び完読させて頂くのは二度目。 前回読ませて頂いた時、何故レビューを書かなかったのかと反省してます。 約50ページの短編、しかし長編作品に勝るとも劣らない『深さ』を味わうことができます。 その『深さ』とは何なのか… それはこの作品を読み終えた方のみが味わうことができる感覚であり、そしてまた読む度に新しい『深さ』を発見できます。 桐谷ルイさんの描く『大いなる物語』の出発点でもあるこの作品、是非とも『頭』ではなく『魂(こころ)』で読んでみて下さい。
この作品を拝読及び完読させて頂くのは二度目。
前回読ませて頂いた時、何故レビューを書かなかったのかと反省してます。
約50ページの短編、しかし長編作品に勝るとも劣らない『深さ』を味わうことができます。
その『深さ』とは何なのか…
それはこの作品を読み終えた方のみが味わうことができる感覚であり、そしてまた読む度に新しい『深さ』を発見できます。
桐谷ルイさんの描く『大いなる物語』の出発点でもあるこの作品、是非とも『頭』ではなく『魂(こころ)』で読んでみて下さい。
家族を殺され
憎しみに爛れた心を癒すため
復讐を誓った少女の物語です。
キーワードは
『神』と『祈り』。
神を信じないと嘆き
神などいないと嘲る。
彼女のその心から
結果として神の存在は
消えることがありません。
彼女があがく姿こそ
声ならぬ声の祈りに似て
ひどく胸を打ちました。
最後まで、
おそらくは物語果てたその先までも
彼女に容易い救いは与えられません。
読み手としては
彼女がせめて
自分のなかの神に
赦し赦される日が来ればいいと
願ってしまいます。
深く、暗く、哀しい物語です。
短編ながらに人の感情が溢れていた。
戦争の被害にあった少女が敵国に復讐しようと力を求め、それを得た時こんなことを望んでなかった事に気付いて嘆くという感情が、伝わってきた。
是非、これを長編で書いて欲しい
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