しばらくは、施設内の訓練場で、新しい体に早くなじむようにと、戦闘訓練の日々が続いた。

 人を遥かに越える力を持つサイバノイドの訓練相手に貴重な自国の兵士を使うわけにはいかないのは勿論。

 こちらはまだ開発途中でまだ完成に至ってはいないという完全な機械体……施設内でダミーロボットと呼ばれる不恰好な人型のアンドロイドが私の訓練の相手となった。

 訓練を欠かすことなどしなかったし、コツはすぐに掴んだ。

ほんの短い期間で、もはやダミーロボットなど相手にならないほどに、私は自分の体をうまく使いこなし、新しい体の本来の性能を充分発揮できることが出来るようになった。

 僅かながら私の完成度を疑問視していた軍の上層部の人間も、実際に訓練の様子を見に訪れ、予想以上の私の動き、速さ、判断力の正確さを見てとると、皆満足げな表情を浮かべる。

 それを見て、私を改造した爬虫類男は鼻高々に、あの嫌な笑みを常に顔に貼り付けていた。

しかし、そんな周りの反応など私にとっては全く無意味な事。