矢車 ともさんのレビュー一覧
霊関係は苦手です。 なので読まなきゃ良かったと思っています。 でも一編づつ、ちゃんと内容を覚えています。 だから本当に読まなきゃ良かったと思っています。 ……怖がりさん巻き添え募集レビュー、という事で。 とても読み易いのは確かです。
霊関係は苦手です。
なので読まなきゃ良かったと思っています。
でも一編づつ、ちゃんと内容を覚えています。
だから本当に読まなきゃ良かったと思っています。
……怖がりさん巻き添え募集レビュー、という事で。
とても読み易いのは確かです。
全てのお話に様々な味がございますが、この御品は。 言葉と流れ、幕切れの美しさ儚さ……夢見心地に身を任せられるのでございます。 どなた様もどうぞ行ってらっしゃいませ。
全てのお話に様々な味がございますが、この御品は。
言葉と流れ、幕切れの美しさ儚さ……夢見心地に身を任せられるのでございます。
どなた様もどうぞ行ってらっしゃいませ。
なんだか巧いのです。 記憶を探る為の様に降る雨、音と色が見える感じ。 色々が倍増の自転車、狙って選ぶ言葉が的確に響いたりして。 少し若返りたい方に、この巧みな疑似体験をお薦めしたいのです。
なんだか巧いのです。
記憶を探る為の様に降る雨、音と色が見える感じ。
色々が倍増の自転車、狙って選ぶ言葉が的確に響いたりして。
少し若返りたい方に、この巧みな疑似体験をお薦めしたいのです。
“虫の知らせ”と言う言葉があります。 良い事も悪い事も運んで来る、厄介な感覚ですが。 この作品では違う物を届けに来ます。 是非、受け取って下さい。
“虫の知らせ”と言う言葉があります。
良い事も悪い事も運んで来る、厄介な感覚ですが。
この作品では違う物を届けに来ます。
是非、受け取って下さい。
誰もが一つは持っていた、ぬいぐるみや人形。 彼や彼女に付けた名前を、覚えていますか? 大人になってから思えば、随分と安直だったりしますが。 子供心の残酷さが不意に蘇る切ない空行を味わい、思い出しながら。 是非、読んでみて下さい。
誰もが一つは持っていた、ぬいぐるみや人形。
彼や彼女に付けた名前を、覚えていますか?
大人になってから思えば、随分と安直だったりしますが。
子供心の残酷さが不意に蘇る切ない空行を味わい、思い出しながら。
是非、読んでみて下さい。
「痛かった? ──ここ」 そう言った紅葉ちゃんが、蒼太くんの胸をトンってする動作。 この後の素敵場面に繋がる台詞、景色。 泣けるとか何だとかでは無く、読んでいるのに紅葉ちゃんの指の感触を感じるような、印象的なシーン。 私はここが好きです。 読んだ方それぞれ、好きなシーンが持てる。それ程に全てが綺麗。 そういう作品です。
「痛かった? ──ここ」
そう言った紅葉ちゃんが、蒼太くんの胸をトンってする動作。
この後の素敵場面に繋がる台詞、景色。
泣けるとか何だとかでは無く、読んでいるのに紅葉ちゃんの指の感触を感じるような、印象的なシーン。
私はここが好きです。
読んだ方それぞれ、好きなシーンが持てる。それ程に全てが綺麗。
そういう作品です。
イジメる側と、イジメられる側。 その両方が書かれていますが。 どちらも普通で、どちらも異常です。 両方の現在と現実を、小説として読んで貰いたい一作です。
イジメる側と、イジメられる側。
その両方が書かれていますが。
どちらも普通で、どちらも異常です。
両方の現在と現実を、小説として読んで貰いたい一作です。
タイトルに全てを込めた感を受けました。 全編に渡り、二人の主人公は“vs”、戦い続けています。 二人の対戦相手は、お互いだけではありません。 一番の強敵は、自分の心。 とにかく、アレです。 読めばとにかく、幸せです。
タイトルに全てを込めた感を受けました。
全編に渡り、二人の主人公は“vs”、戦い続けています。
二人の対戦相手は、お互いだけではありません。
一番の強敵は、自分の心。
とにかく、アレです。
読めばとにかく、幸せです。
どこからどう見ても、普通な女の子が。 普通じゃない“ちぇんじ”の当事者になると言う、驚きから始まり。 誰もが抱く多少の思春期の興味は何故か、笑えたりして。 そして話が進むにつれ交錯していくのは、過去と現在の優しさ。 様々な感情に揺り動かされながらも、最後に訪れる“想い”は。 実際に文字を追った自分自身に、強く深く響いて来ます。 長い物語ですが。 読んで後悔、それだけは決して。 ありません。
どこからどう見ても、普通な女の子が。
普通じゃない“ちぇんじ”の当事者になると言う、驚きから始まり。
誰もが抱く多少の思春期の興味は何故か、笑えたりして。
そして話が進むにつれ交錯していくのは、過去と現在の優しさ。
様々な感情に揺り動かされながらも、最後に訪れる“想い”は。
実際に文字を追った自分自身に、強く深く響いて来ます。
長い物語ですが。
読んで後悔、それだけは決して。
ありません。
全ジャンルに短編を書くばかしゃちょさん。 笑える作品が多い中、これは女目線のハードボイルドな逸作。 最後の文字まで、一気に読めます。 ナイスな小道具、酒と煙草も外してません。 大人の男女の会話、ラストの描写に、脱帽です。
全ジャンルに短編を書くばかしゃちょさん。
笑える作品が多い中、これは女目線のハードボイルドな逸作。
最後の文字まで、一気に読めます。
ナイスな小道具、酒と煙草も外してません。
大人の男女の会話、ラストの描写に、脱帽です。