不破 和泉さんのレビュー一覧
文章が硬いです 純文学風の言い回しを多用するメリットが感じられない もっとタイトに、情景や心理を伝えた方が、私には分かりやすかったです それと一人称で、この描き方はどうかな… ヒロインに何故近づくのかが、ラストまで納得できません 一人称なのに、心理の情報を取捨選択して読者に伝えるのは、ズルイような気がしたのです 通常なら、当然予想される結末も、一人称だからそれはないか……と思ってしまいます 後、句読点のつけ方が、文節によりマチマチ 声に出して文章のリズムを掴んだ方がいいかも 内容的は、結末が予想されるとはいえ十分面白い 主人公の目を通したヒロインの描写が序盤にあれば、もっと引き込まれると思います 独白のような描き方も、新鮮ですし、坂を下りる時のアングルもしっかりしていました 文章的には実力のある作家様だと思います
トピから来ました 評価レビューを希望との事で 短いですが、必要な事は全て書かれていて、起承転結もしっかりしている ただ、最初の2ページが何処に繋がったのか結局分かりませんでした 2ページ目と、それ以外でのヒロインの印象があまりにも違う気もしましたし 主人公の視線を通して書かれた、丘を駆け下りてくる描写が、シンプルなのにとても上手く、読む人全てに共通のイメージを描かせていると思います それだけに、少し浮いた感じになっている2ページ目が惜しいと思いました あとは、ワンポイントでいいので、印象的な背景描写を場面ごとにちりばめ、瞳だけでなくヒロインがどんな顔をしているのか、どのような少女なのかが描かれれば、もっと良い作品になると思います
トピから来ました 評価レビューをご希望との事ですが、やはりこの作品だけでは情報が少な過ぎます 一見しただけではキャラの性別すら分かりませんでした 説明臭くならずに、必要な事を知らせるのは非常に難しいのですが…… キャラの年恰好をもう少し説明して頂ければ、物語に入りやすいかもしれません 時代設定や場所が、現実の物ではないのであれば、10ページでは無理でしょう それから多用している体言止めには非常に違和感がありました リズムが中断されるような感じがします もう少し減らした方がいいかもしれません ただ、本編への導入部としては、十分に読者を引き付ける作品に仕上がっているかもしれません 純粋なストーリーとしては後を引く感じがしますし、この次に数百ページの枚数があっても読んでみようという気になると思います
特殊な書き方、特殊な構成だと思います 後半部の「ワタシ」の自己紹介的な説明は違和感無く読み進められるのに、序盤の「俺」の場面では典型的なケータイ小説のような説明臭さを感じます また、「俺」の狂気が「ワタシ」に比べて若干弱いような気がします ある事件を目撃したというエピソードがあるにしろ、それ以前から持っていた狂気を表現しきれてないように感じました 他に最初の事件、素手でノープランな割には上手く事が運びすぎのような気がします 主人公が空手の達人とでも言うなら違和感は無いのですが… 一人称でのカメラアングルは見事 なので尾行シーン等、非常に映像が浮かびやすく、物語に没頭出来ます 一人称で作品を書く方は是非ご一読を お手本になります
気になったのは漢字が多い事、序盤に連続する「〜る」のような現在進行形の書き方 ケータイでは確かに読みやすいのですが、会話文が改行されている事 細かな所では、強盗殺人の最低刑は無期です 他に1人称と3人称、キャラの切り替わりが唐突です またラストも少しアッサリですし、多重人格を使うと何でもあり…的な印象を感じます それと冒頭の1人称による暴行シーンは、あまりに弱い 男性が想像で書くには少し無理があります と色々書きましたが、それらを圧倒的に上回る程のリアリティと文章力 膨大な文字量ですが一気に読ませる筆力があります また、徹底的な調査は作者が全ての状況や職種を実際に経験したのでは? と思わせるほど詳細で驚くばかりでした 前半の取り調べシーンや主人公の精神が破壊されていく様は圧巻 ケータイとは対極の作品 上手いです
何から書けばいいのか…… 正直に言いまして頭が混乱するほど酷い作品です これが何故ジャンル1位をずっと守っているのか 何故これがミステリーと……いや、小説とすら呼べるのか理解出来ません 文章力は小学校レベル 200ページありますが原稿に換算すると30枚ぐらい? あまりに酷い改行 1ページに何十もの改行を入れて本文数行……の乱用には心が折れそうです 内容は陳腐 昔から幾度となく焼き直された、よくある話です はっきり言って何の創意工夫もない そして1番酷いのがつじつまが合ってない箇所が百ヶ所はある所 もう無茶苦茶です 一々指摘したら、それだけで何十枚か書けます 評価は圧倒的に星一つ 完結させた……という評価のみです 数十ページの読み切りマンガを読んで、それを文章に起こす練習から始められた方がいいと思います
単純な展開ですが、とてもよく練られています 後書きに元々短編の……と書かれてあったように、やはり文字(情報)が少ない 例えば冒頭 絨毯の色は? 部屋の感じは? 等の5感に訴える物がいくつか欠落しているのです 完成すれば窓のようになる見事な風景画なのに、あちこちに塗り残しが……のような印象 他に薄いと感じたのは主人公の深さ 抱える哀しみや過ごした膨大な年月があまり感じられません 後、戦闘シーン 前後左右がイマイチよく分かりません これを原作に何人かがマンガを描けば、人数分のカメラアングルが出来てしまいませんか? しかし文章自体はとても完成度が高く、一気に読ませる技量はかなり高いです 上記はあくまで一般書籍なら……という事ですので、ケータイ小説の枠組みで考えると満点に近いのかもしれません 吸血鬼物を書きたい作家様なら是非御一読を
文章力は非常に高いレベルにあると思います 空気の色や質感までが容易にイメージ出来ますし、映像化、カメラアングル、という点において他の作品とは別次元でした しかし肝心の内容が私にはさっぱり理解出来ない 理解出来ない故に面白くない いったい何が言いたいのか 随所に出てくる輪郭をぼかした書き方はページをめくる手を重くします 下手な抽象画はすぐに下手だと分かりますが、上手い抽象画は見る人を選びますから 結局何が起こったのか 結局どうなったのか 明確な答えを提示しないまま物語は終わってしまいます 申し訳ありませんが評価は星一つ 私の感性が鈍いかどうかは別にして、読んだ私が理解出来なかったのは事実 ただし、機会があれば他の作品も読んでみたい……と思わせる文章力であったのも事実です
まずカメラアングルが圧倒的に弱いです どの角度から、どのように光が当たり、どう動いているのかが全く分かりません だから読んでいて映像が浮かばない、浮かばないから感情移入も出来ないし、文字の羅列しか頭に入りません 三人称に行く前に、一人称の書き方をもっと勉強した方がいいかもしれません 内容はよくある設定の焼き直し 手段に少し工夫は見られますが、キャラの書き分けが出来ていない為に、誰が誰だか分かりません 読みやすさ……と言う点では、かなりライトな仕上がりなので○ ジャンルが少数派というだけで典型的なケータイ小説に感じました 文章にする前に、まずは映像をイメージし、もっと脳内変換に磨きをかけた方がいいと思います そう簡単にアクションシーンなんかは書けないですから
これはPCで自動作成した小説でしょうか? 作者が書きたかったのは人間でもストーリーでもなく、単なる言葉 そんな印象を受けました 登場人物に何の心も感じないのです まるで子供が見よう見真似で描いた抽象画のような… 縄師、濡れ場、凄惨シーン それぞれに必然性が無く、独立した材料をただ使ってみたかった……そんな気がしました また随所に見られる凝った描写や比喩も、純文学を意識されているのかもしれませんが、私には的外れに感じます 偉そうな指摘だとは思いますが、もっと的確な言葉で本当に書きたい物を、タイトな文章で『心をこめて』書くべきだと思います 小説は絵画ではありませんから