絶対値のゆくえ (aona/著)レビュー

★★★★★

ふと泣きたくなった

あまりにも残酷なお互いの真実。
それは例えばシリアスな物語に出てくるような激情的なものだったり絶望的なものではないのだけれど、あまりにも自分も過去に経験したような、きっと誰もが経験しているような残酷さで、だからこそ余計にリアルでした。だからこそ余計に泣きたくなったのかもしれません。
同じ経験はしてません。でも、似たような悔しさややるせなさを感じた記憶は確かにあって、今ではちょっとは思い出すと笑顔になれるけれど、けど、ちょっと泣きたくなる。
切なさと優しさと、希望の物語でした。

ひらひら桜
(2016/02/29/19:24)