絶対値のゆくえのレビュー一覧
5.0
両想いだと感じていた。 「君」が志望校を「私」と同じにしてくれて、嬉しかった。 一緒に勉強を頑張った。 「一緒に北高に行こう」 何度も繰り返した、その言葉。 それは、本当は「私」にとって、嘘だった。 一生懸命に受験勉強をする「君」の邪魔をしないために嘘をついてしまう。 その罪悪感と後悔、切なさに胸が締め付けられます。 自分の弱さと情けなさに傷付いた思い出は、今は、胸を抉るようなマイナスだとしても。 将来、絶対値で括ることができたときには、きっと、とても大きな価値を持つのだと信じます。
両想いだと感じていた。
「君」が志望校を「私」と同じにしてくれて、嬉しかった。
一緒に勉強を頑張った。
「一緒に北高に行こう」
何度も繰り返した、その言葉。
それは、本当は「私」にとって、嘘だった。
一生懸命に受験勉強をする「君」の邪魔をしないために嘘をついてしまう。
その罪悪感と後悔、切なさに胸が締め付けられます。
自分の弱さと情けなさに傷付いた思い出は、今は、胸を抉るようなマイナスだとしても。
将来、絶対値で括ることができたときには、きっと、とても大きな価値を持つのだと信じます。
まず、タイトルに惹かれました。 aona様のネーミングセンス、どれもこれも大好きです。 そして、ストーリーも素敵。 最後まで先が読めなくて、このあとどうなっちゃうの!?とはらはらです。 ページをめくる手が止まりませんでした。 とても切ない恋の話です。 でも、二人が深く思い合っていることが伝わってきて、胸がじんわり温かくなって。 読み終えたら、世界が輝かしく感じられる気がしました。 それはきっと、風景描写が素晴らしいからだと思います。 窓から射し込む光や、降りしきる雪、春を感じさせる空。 主人公の目に映る世界が美しいから、こんなに温かい気持ちになれるんだな、なんて思いながら読みました。 素敵な作品ありがとうございました。
まず、タイトルに惹かれました。
aona様のネーミングセンス、どれもこれも大好きです。
そして、ストーリーも素敵。
最後まで先が読めなくて、このあとどうなっちゃうの!?とはらはらです。
ページをめくる手が止まりませんでした。
とても切ない恋の話です。
でも、二人が深く思い合っていることが伝わってきて、胸がじんわり温かくなって。
読み終えたら、世界が輝かしく感じられる気がしました。
それはきっと、風景描写が素晴らしいからだと思います。
窓から射し込む光や、降りしきる雪、春を感じさせる空。
主人公の目に映る世界が美しいから、こんなに温かい気持ちになれるんだな、なんて思いながら読みました。
素敵な作品ありがとうございました。
あまりにも残酷なお互いの真実。 それは例えばシリアスな物語に出てくるような激情的なものだったり絶望的なものではないのだけれど、あまりにも自分も過去に経験したような、きっと誰もが経験しているような残酷さで、だからこそ余計にリアルでした。だからこそ余計に泣きたくなったのかもしれません。 同じ経験はしてません。でも、似たような悔しさややるせなさを感じた記憶は確かにあって、今ではちょっとは思い出すと笑顔になれるけれど、けど、ちょっと泣きたくなる。 切なさと優しさと、希望の物語でした。
あまりにも残酷なお互いの真実。
それは例えばシリアスな物語に出てくるような激情的なものだったり絶望的なものではないのだけれど、あまりにも自分も過去に経験したような、きっと誰もが経験しているような残酷さで、だからこそ余計にリアルでした。だからこそ余計に泣きたくなったのかもしれません。
同じ経験はしてません。でも、似たような悔しさややるせなさを感じた記憶は確かにあって、今ではちょっとは思い出すと笑顔になれるけれど、けど、ちょっと泣きたくなる。
切なさと優しさと、希望の物語でした。
受験シーズン ほのかで幼い小さな恋の物語。 進む先が違えたのに、言えなかった事実と言えなかった想いの狭間で、最後まで、違う場所にいるのに同じ絶対値。 受験を迎えたヒロインいずと、その想い人のよっちゃん。 ずっと一緒にいられると思っていた、いつでも想いを伝えることが出来ると思っていた幼い二人は、それぞれ事情で上手く行かなくて。 リアルなストーリーなのに、その小さな恋の物語は、ほろ苦さと爽やかさを含んでどこかドラマティックな雰囲気にさえ思えてしまいました。 多いとは言えない頁数の中で、かなりの満足感を味わえる、優しげで切ない作品でした。
受験シーズン
ほのかで幼い小さな恋の物語。
進む先が違えたのに、言えなかった事実と言えなかった想いの狭間で、最後まで、違う場所にいるのに同じ絶対値。
受験を迎えたヒロインいずと、その想い人のよっちゃん。
ずっと一緒にいられると思っていた、いつでも想いを伝えることが出来ると思っていた幼い二人は、それぞれ事情で上手く行かなくて。
リアルなストーリーなのに、その小さな恋の物語は、ほろ苦さと爽やかさを含んでどこかドラマティックな雰囲気にさえ思えてしまいました。
多いとは言えない頁数の中で、かなりの満足感を味わえる、優しげで切ない作品でした。