プロフィール

汐見 夏衛
【会員番号】565522
・あの花シリーズ
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
あの星が降る丘で、君とまた出会いたい
・夜きみシリーズ
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく
だから私は、明日のきみを描く
まだ見ぬ春も、君の隣で笑っていたい
・鳥浦シリーズ
海に願いを風に祈りをそして君に誓いを
明日の世界が君に優しくありますように
・その他
君はきっとまだ知らない
雨上がり、君が映す空はきっと美しい

公開リスト一覧

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レビュー一覧

★★★★★
2017/03/15 19:45
働くこと、恋すること

彼のことをとても大切に思っているのに、ウェディングプランナーの仕事に追われて、彼に会う時間もなかなかとれず、いつしかぎくしゃくしてしまって…。 仕事をもつ女子なら誰でも共感できる、仕事とプライベートの両立の難しさ。 うまくいかないことばかりで歯がゆい状況の主人公の気持ちに深く共感して、前半は本当に切なく悲しい気持ちになりました。 そして、後半。どんな結末が待っているのか、ぜひぜひ見てみてください! 決して後悔しませんよと断言できる、素敵な読後感の作品です! 一気に引き込まれて一気に読んでしまいました。 働く女子、必見です!

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★★★★★
2016/12/26 23:21
とても丁寧に紡がれた短編

可愛いお話でした。タイトルも秀逸! それと、作者さまの小説に対する真摯な姿勢が伝わってきました。 まず、情景描写がとても丁寧で、読んでいると目の前にクリスマスの街が浮かび上がるようでした。 そして、主人公たちの名前。緑、赤澤、聖也(聖夜)。クリスマスをイメージさせる名付けがなされていて、作者さまのこだわりを感じました。 短編ですがきれいにまとまっていて、とても読みやすかったです。切ない序盤から爽やかなラストまで一気読みでした! 作者さまの力量に脱帽。 とても丁寧に書かれた作品です。ぜひ読んでみてください。

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★★★★★
2016/12/08 00:25
「君」とは誰のことか。

君のために。という、シンプルながらも目を惹かれるタイトル。 このタイトルの「君」とは、一体誰のことなのか? 考えながら読んでみると楽しいのではないかと思います。 きっと予想を裏切られるのではないでしょうか。 主人公の奈々が、ただのクラスメイトである幸野君と、目的もゴールも明かされない不思議な旅をしているシーンから始まります。 二人の絶妙な距離感と軽快な会話を楽しんでいると、少しずつ話の全貌が明かされていって、 次第に、奈々の切ない恋の模様が見えてきます。 大切な幼馴染と同じ人を好きになってしまう。 大切だからこそ言えなくて、でも苦しくて。 そんな思いに共感しながら読み進めると、最後には、思いもよらなかった真実が明らかになります。 先が気になって読む手が止まらない、すばらしい構成の作品でした!

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★★★★★
2016/10/27 20:22
天使はきっと泳げない。

「天使はきっと泳げない。」という一文で始まる作品。 この一文に目を惹かれた人は、読んだらきっとぐいぐい心まで持っていかれることでしょう。 クピド=キューピッド。 ずっと好きだった幼馴染。その恋のキューピッドになってしまった天の邪鬼でお馬鹿な女の子の、絶望から再生への瞬間を鮮やかに切り取った短編小説です。 とても切なくて、ドロドロしてて汚れてて、それでいて爽やかで清らかな。 一粒で色んな味が楽しめる素晴らしい作品でした。 ぜひとも読んでみてください!

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★★★★★
2016/09/16 00:20
読むべき作品。

一言でいうと、ものすごーく勉強になりました! 最初から最後まで、知らなかったことのオンパレード。 作者の氷月さんの作品にはいくつか病気を取り扱ったものがありますが、そのいずれも素晴らしい作品です。 ただ病気を感動のネタとして使うのではなく、非常に深いところまで調べて、患者の立場に立って書かれたのが分かるのです。 本作も、非常に専門的で難しい内容ではあるのですが、エッセイ仕立てなので、医療ドラマを見ているような感覚で読めて、内容は充実しているという、とてもおいしい作品。 特にこれから子供をもつ可能性がある方は皆さん読むべきでしょう。

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