「見てたのかよ、俺らの試合」
ウサギはニヤついた顔で私達の前に顔を見せた。
「見たけど?ていうか普通、自分のクラスの応援くらいするでしょ」
私は腕を組んでそっぽを向いた。
あぁ、違うのに。
私は少し自分に呆れて溜息を吐いた。
違うのに、本当は。
本当は、こんな憎まれ口なんて叩きたくはないのに。
「ふーん。まぁ、応援ありがとう」
どうして、この口は。
「別に、当然のことしていただけだから」
こんなに冷たい言葉しか言えないのだろう。
「まぁ、勝てて良かったね」
「とりあえずな」
「頑張ってたね」
「普通だろ。っていうか、あれくらいしねぇと後からうちの部員にぐちぐち言われんだよ」
そう言ってウサギは目を細めた。
うちの部員とはバスケ部の皆さんのことだろう。
あぁ。彼らのことが本当に好きなんだなって伝わってくる。
「本当に良かったねー!準決勝進出だもんねー!」
凄いよー、と乙葉は喜びの顔でウサギを祝福した。
「ありがとう。準決勝は強いところとだかんな、気を引き締めていかねぇと」
「次も勝てるといいねー!」
「あぁ、絶対勝つ」
ウサギは不敵の笑みを浮かべた。
「その前に、次は乙葉だろ?」
乙葉は笑って頷いた。
「次、乙葉試合なの?」
私が尋ねると、その次の試合だよー、と乙葉は笑顔でいった。
「絶対勝つから、応援してねー!」
「当たり前だよ、見に行くからね!」
「ウサギも審判、頼むよー!」
「任せとけ」
じゃあ、と乙葉は駆け出していった。その後をゆっくりとウサギが歩く。
「あぁ、月子」
ふと振り返ったウサギが言った。
「ドッジ、試合が長引いてるせいで試合開始時間が予定時間よりも遅れてるらしいぞ。ちゃんと自分の試合確認しとけよ、チームメイトに迷惑なんてかけるな。お前は本当に…」
「馬鹿じゃない!」
私は耐え切れず大声を上げた。
「はは、お前は本当に元気だな。いや、阿保と言った方が良いか」
「だから! いい加減にしてよ、この阿呆ウサギ! あんたこそこんなことしていたら審判なのに試合に遅れるんじゃないの!?」
「あはは、そうだな」
ウサギは軽い調子で笑った。
とことんむかつくやつ…!
「でも、本当に確認しておけよな」
「分かってる!」
ウサギは手をヒラヒラと振って試合が行われる場所へと向かった。
「…時間がずれてる、か…」
ウサギにしては良い情報をくれた。
確か、試合開始予定表は出入り口近くに貼り出されていたはず。
そう思って出入り口に向かうと、案の定それは貼ってあった。
ウサギはニヤついた顔で私達の前に顔を見せた。
「見たけど?ていうか普通、自分のクラスの応援くらいするでしょ」
私は腕を組んでそっぽを向いた。
あぁ、違うのに。
私は少し自分に呆れて溜息を吐いた。
違うのに、本当は。
本当は、こんな憎まれ口なんて叩きたくはないのに。
「ふーん。まぁ、応援ありがとう」
どうして、この口は。
「別に、当然のことしていただけだから」
こんなに冷たい言葉しか言えないのだろう。
「まぁ、勝てて良かったね」
「とりあえずな」
「頑張ってたね」
「普通だろ。っていうか、あれくらいしねぇと後からうちの部員にぐちぐち言われんだよ」
そう言ってウサギは目を細めた。
うちの部員とはバスケ部の皆さんのことだろう。
あぁ。彼らのことが本当に好きなんだなって伝わってくる。
「本当に良かったねー!準決勝進出だもんねー!」
凄いよー、と乙葉は喜びの顔でウサギを祝福した。
「ありがとう。準決勝は強いところとだかんな、気を引き締めていかねぇと」
「次も勝てるといいねー!」
「あぁ、絶対勝つ」
ウサギは不敵の笑みを浮かべた。
「その前に、次は乙葉だろ?」
乙葉は笑って頷いた。
「次、乙葉試合なの?」
私が尋ねると、その次の試合だよー、と乙葉は笑顔でいった。
「絶対勝つから、応援してねー!」
「当たり前だよ、見に行くからね!」
「ウサギも審判、頼むよー!」
「任せとけ」
じゃあ、と乙葉は駆け出していった。その後をゆっくりとウサギが歩く。
「あぁ、月子」
ふと振り返ったウサギが言った。
「ドッジ、試合が長引いてるせいで試合開始時間が予定時間よりも遅れてるらしいぞ。ちゃんと自分の試合確認しとけよ、チームメイトに迷惑なんてかけるな。お前は本当に…」
「馬鹿じゃない!」
私は耐え切れず大声を上げた。
「はは、お前は本当に元気だな。いや、阿保と言った方が良いか」
「だから! いい加減にしてよ、この阿呆ウサギ! あんたこそこんなことしていたら審判なのに試合に遅れるんじゃないの!?」
「あはは、そうだな」
ウサギは軽い調子で笑った。
とことんむかつくやつ…!
「でも、本当に確認しておけよな」
「分かってる!」
ウサギは手をヒラヒラと振って試合が行われる場所へと向かった。
「…時間がずれてる、か…」
ウサギにしては良い情報をくれた。
確か、試合開始予定表は出入り口近くに貼り出されていたはず。
そう思って出入り口に向かうと、案の定それは貼ってあった。


