その後、私達は七星先輩と別れてステージ裏へと移動した。
本当はまだ楽屋にいても良かったんだけど、せっかくだから他の出演者の演奏も聞きたいよね、という意見で一致した。
ここまで来るのは、大変だった。
七星先輩のおかげでいつもの数倍綺麗になった藍羅先輩を見たこのホールのスタッフさん達が次々に倒れていったんだ。
全く、恐ろしい美貌だ。
「はぁ…」
そんな美少女は溜息をついていた。さっきからずっとこんな状態だ。
「どうしたんですか、藍羅先輩」
すると今私の存在を知りました、というように藍羅先輩はぎょっとして私を見た。
「い、いや、べ、別に!? な、なな、何も、ないけど!?」
しどろもどろになる先輩。
「何かあったんだとすぐに分かるような嘘をつくのはやめてください」
そんな藍羅先輩の様子を見て、私は溜息をつく。
「先輩、分かりやすすぎます」
先輩がここまで混乱する理由は、一つだけ。
どうせデューク先輩なんだろう。
「少し落ち着いてください。これから本番ですよ?」
私がそういうと、それもそうだなと先輩は深呼吸を始めた。
数回繰り返すと、いつもの藍羅先輩に戻った。
凛とした雰囲気、その美しさはまるで女神のよう。
いつも通りの先輩。一安心だ。
続々と舞台裏に集まる出演者。皆、緊張した面持ちだけど、どこかワクワクしているように見えた。きっと皆、この演奏会を楽しみにしているんだろうな。
客席の照明はまだ明るく、部隊の照明はまだ暗い。ダークオレンジの客席には続々と人が集まり、空席は埋められていく。
高まる緊張感。
痛いくらいにドクドクと音をたてる心臓の音。
けれど、それらを辿ると全て『楽しみ』に繋がっている。
「楽しみですね」
私は先輩に小さな声で笑いかけると、「あぁ」と先輩は笑った。
「ワクワクするな」
不敵な笑みを浮かべる先輩は、やはり綺麗すぎた。
「はい」
私が返事するのと同時に、演奏会の開始を告げるブザーが鳴り響いた。
本当はまだ楽屋にいても良かったんだけど、せっかくだから他の出演者の演奏も聞きたいよね、という意見で一致した。
ここまで来るのは、大変だった。
七星先輩のおかげでいつもの数倍綺麗になった藍羅先輩を見たこのホールのスタッフさん達が次々に倒れていったんだ。
全く、恐ろしい美貌だ。
「はぁ…」
そんな美少女は溜息をついていた。さっきからずっとこんな状態だ。
「どうしたんですか、藍羅先輩」
すると今私の存在を知りました、というように藍羅先輩はぎょっとして私を見た。
「い、いや、べ、別に!? な、なな、何も、ないけど!?」
しどろもどろになる先輩。
「何かあったんだとすぐに分かるような嘘をつくのはやめてください」
そんな藍羅先輩の様子を見て、私は溜息をつく。
「先輩、分かりやすすぎます」
先輩がここまで混乱する理由は、一つだけ。
どうせデューク先輩なんだろう。
「少し落ち着いてください。これから本番ですよ?」
私がそういうと、それもそうだなと先輩は深呼吸を始めた。
数回繰り返すと、いつもの藍羅先輩に戻った。
凛とした雰囲気、その美しさはまるで女神のよう。
いつも通りの先輩。一安心だ。
続々と舞台裏に集まる出演者。皆、緊張した面持ちだけど、どこかワクワクしているように見えた。きっと皆、この演奏会を楽しみにしているんだろうな。
客席の照明はまだ明るく、部隊の照明はまだ暗い。ダークオレンジの客席には続々と人が集まり、空席は埋められていく。
高まる緊張感。
痛いくらいにドクドクと音をたてる心臓の音。
けれど、それらを辿ると全て『楽しみ』に繋がっている。
「楽しみですね」
私は先輩に小さな声で笑いかけると、「あぁ」と先輩は笑った。
「ワクワクするな」
不敵な笑みを浮かべる先輩は、やはり綺麗すぎた。
「はい」
私が返事するのと同時に、演奏会の開始を告げるブザーが鳴り響いた。


