「ふーん、そうか」
藍羅先輩はすんなりと納得してくれた。
きっと何かあるんだろうけどそれを言いたくはないんだな、なんてことは思っていないらしい。微塵も考えてなどいないだろう。
私はそれに驚いた。
藍羅先輩、何でそんなに簡単に人を信じちゃうんですか!?
純粋ですか!? 純粋ですね!!
「ほら、いつまでもぼーっとしてないで行くぞ」
「…はい…」
純粋すぎる藍羅先輩に圧倒されつつもホールへと向かった。
*
「…ということで、今日のコンサートの概要はこんな感じですな」
毎度おなじみの館長さんから今日のコンサートについて説明があった。
あの副館長さんは出張中なんだって。藍羅先輩の敵となりそうな人物がいなくて心から安心した。
今日のコンサート_『高校生音楽フェスティバル』は全部で2時間、出演者は総勢16組のコンサートなんだ。
ジャンルは制限されていないので、クラシックからジャズまである。
しかも、出演者は全員高校生なんだ。
何でも、『高校生音楽フェスティバル予選会』というものが先月行われたらしく、そこで勝ち上がった15組のグループと、大会委員長推薦枠で出場することになった藍羅先輩が、各々の演奏を披露するという、とても面白い演奏会。
因みに、藍羅先輩を推薦してくれた大会委員長さんというのが、
「何か質問でもありますかな?」
この、ジェーン・ビオラ・ホールの館長さん。
館長さんは右手で眼鏡を少し外しながらチラっと私達を見た。
私達は二人そろって首を横に振る。
事前にあれだけ詳しく説明があった上に、今日も説明されたんだからもうこれ以上質問なんてないだろう。
「今日の演奏、楽しみにしておりますぞ」
ホッホッホ、と優しく笑いながら、館長さんは私達の楽屋を後にした。
藍羅先輩はまだ資料に目を通している。
「何か気になることがあるんですか?」
私が尋ねると資料から目を離した先輩が、タイムテーブルを指さしながら言った。
藍羅先輩はすんなりと納得してくれた。
きっと何かあるんだろうけどそれを言いたくはないんだな、なんてことは思っていないらしい。微塵も考えてなどいないだろう。
私はそれに驚いた。
藍羅先輩、何でそんなに簡単に人を信じちゃうんですか!?
純粋ですか!? 純粋ですね!!
「ほら、いつまでもぼーっとしてないで行くぞ」
「…はい…」
純粋すぎる藍羅先輩に圧倒されつつもホールへと向かった。
*
「…ということで、今日のコンサートの概要はこんな感じですな」
毎度おなじみの館長さんから今日のコンサートについて説明があった。
あの副館長さんは出張中なんだって。藍羅先輩の敵となりそうな人物がいなくて心から安心した。
今日のコンサート_『高校生音楽フェスティバル』は全部で2時間、出演者は総勢16組のコンサートなんだ。
ジャンルは制限されていないので、クラシックからジャズまである。
しかも、出演者は全員高校生なんだ。
何でも、『高校生音楽フェスティバル予選会』というものが先月行われたらしく、そこで勝ち上がった15組のグループと、大会委員長推薦枠で出場することになった藍羅先輩が、各々の演奏を披露するという、とても面白い演奏会。
因みに、藍羅先輩を推薦してくれた大会委員長さんというのが、
「何か質問でもありますかな?」
この、ジェーン・ビオラ・ホールの館長さん。
館長さんは右手で眼鏡を少し外しながらチラっと私達を見た。
私達は二人そろって首を横に振る。
事前にあれだけ詳しく説明があった上に、今日も説明されたんだからもうこれ以上質問なんてないだろう。
「今日の演奏、楽しみにしておりますぞ」
ホッホッホ、と優しく笑いながら、館長さんは私達の楽屋を後にした。
藍羅先輩はまだ資料に目を通している。
「何か気になることがあるんですか?」
私が尋ねると資料から目を離した先輩が、タイムテーブルを指さしながら言った。


