次の日、いつもより早く目が覚めてしまった私はいつもよりも早く学校に向かうことにした。
空を見上げれば、はっきりしない鈍い曇り空が広がっていた。
春はとうに過ぎ去り、じっとりとした梅雨が訪れようとしている。
ずんと重たく暗い空からは雨がこぼれ落ちてきそうだった。もうすぐ雨が降り出すかもしれない。
雨が降らないうちに学校に着きたいな。
私は走って学校に向かった。
教室に入ると乙葉が私を見て驚いた。
「月子が遅刻していないなんて、珍しいねー!」
キラキラと目を輝かせている。
とても可愛いけど。可愛すぎるんだけど…
「乙葉、驚くところ間違えてるよ……」
私は自席に着きながら溜め息をついた。
変なところで感心しないでほしい。何だか朝から力が抜ける。
「だってー、ここのところずっと遅刻していたじゃないー!」
「それはそうだけど…」
すると乙葉が首を傾けて心配そうな顔をして、私の顔を覗き込んでくる。
「ど、どうしたの?」
「月子ー、寝不足なんでしょー? 目の下のクマ、酷いよー。どうしたのー? 心配事があるのー?」
心配事、という言葉にドキリと心臓が跳ねた。
「心配事? ないよ、そんなの」
あはは、と私は笑った。
嘘は、ついていない。
「なかなか寝付けなかっただけだから」
それは本当だ。
それに、あれは心配事ではない。
ただの、考え事だから。
だから、寝られなかっただけだから。
「そうー?」
今日はちゃんと寝てねー、とキラキラな笑顔でそう言われた。
私は苦笑いをした。
今日も寝れない気がしている。
今日もむかつくほど、ウサギが私の頭を占領しているだろうから。
空を見上げれば、はっきりしない鈍い曇り空が広がっていた。
春はとうに過ぎ去り、じっとりとした梅雨が訪れようとしている。
ずんと重たく暗い空からは雨がこぼれ落ちてきそうだった。もうすぐ雨が降り出すかもしれない。
雨が降らないうちに学校に着きたいな。
私は走って学校に向かった。
教室に入ると乙葉が私を見て驚いた。
「月子が遅刻していないなんて、珍しいねー!」
キラキラと目を輝かせている。
とても可愛いけど。可愛すぎるんだけど…
「乙葉、驚くところ間違えてるよ……」
私は自席に着きながら溜め息をついた。
変なところで感心しないでほしい。何だか朝から力が抜ける。
「だってー、ここのところずっと遅刻していたじゃないー!」
「それはそうだけど…」
すると乙葉が首を傾けて心配そうな顔をして、私の顔を覗き込んでくる。
「ど、どうしたの?」
「月子ー、寝不足なんでしょー? 目の下のクマ、酷いよー。どうしたのー? 心配事があるのー?」
心配事、という言葉にドキリと心臓が跳ねた。
「心配事? ないよ、そんなの」
あはは、と私は笑った。
嘘は、ついていない。
「なかなか寝付けなかっただけだから」
それは本当だ。
それに、あれは心配事ではない。
ただの、考え事だから。
だから、寝られなかっただけだから。
「そうー?」
今日はちゃんと寝てねー、とキラキラな笑顔でそう言われた。
私は苦笑いをした。
今日も寝れない気がしている。
今日もむかつくほど、ウサギが私の頭を占領しているだろうから。


