* * * その頃、茜は客間のテーブルを綺麗に拭いていた。 そこへ有馬がやって来る。 「あらぁ有馬くん」 「今日は棗様と沢田が出掛けてるらしいな」 「そうなのぉ。花ちゃんの叔母さんとお話ししに行くんですってぇ」 そう言うと、茜はよしと手を叩いて伸びをした。 「お掃除完了!そろそろ昼食のお時間ねぇ」 「社長と棗様の昼食のご用意を済ませたら俺らも休憩するか」 「そうしましょぉ!花ちゃんともお話ししたい!」 また沢田か。と有馬は溜息をつく。