――バタン。 車から降りると、目の前には叔母さんの家が建っていた。 ……まだ、胸の奥がぞわぞわする。 きっとこれは恐怖。 ……でも、私には棗様がいるんだ。 と、私は隣に立つ棗様を見上げた。 ……頑張ろう。 頑張って、ちゃんと話すんだ。 ――ピンポーン。 私は遂にそのインターフォンを鳴らした。