陸真さんが、あたしに短冊とマジックを渡してくれた。


「あ、はい……」


何を書こう。


あたしはすでに笹に飾られている短冊に視線を向けた。


《今年こそホワイトドラゴンを潰せますように!》


《連日走行会ができますように!》


《最強鬼龍の名が全国に広まりますように!》


それらの願い事が目に入った時、あたしは思わず苦笑いを浮かべた。


やっぱり、普通の七夕とはちょっと違うみたいだ。


あたしは自分の短冊に《みんなが仲良くいられますように!》と、書いたのだった。