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それから一時間ほど経った頃、なんとか数ページ教科書を進めたあたしは問題を解いていた。


目の前にある問題に集中しているときだけは、海都の事を意識しなくて済んだあたしは、食いつくように問題集を見つめていた。


「終わった!!」


あっという間に最後の問題を解き終えて、あたしは両手をうーんと上へ伸ばした。


ずっと同じ体勢でいたため体が固まってしまっている。


海都が問題用紙に目を通していく。


その真剣な表情にドキッとするあたし。


整った横顔が窓からの陽を浴びてキラキラと輝く。


その辺の芸能人なんより、ずっとずっとかっこいい。