「だから、学校のみんなも《鬼龍》を認めてるんですね」


「そう言う事。今日みたいな走行会は、《鬼龍》の存在を他のチームにアピールするためにやっているんだ。

それだけでも、他のチームの動きを制限することができるからね」


それほど、今では《鬼龍》の名が通っているってことなんだろうな。


すごいなぁ……。


暴走族や走行会なんて聞いた時には怖くてドキドキしたけれど、《鬼龍》は目標がハッキリしてる。


ただ、自分たちのわがままを通しているワケじゃないんだ。


「俺たちが族をやる理由、わかってくれた?」


「はい。話をきけてよかったです」