黒愛−kuroai−

 


立て続けにシャッターを切り、画像をチェックした。

その完璧さにほくそ笑む。



役目を終えた一眼レフカメラを鞄に仕舞い、ポケットからスマホを出す。


スマホカメラでも
1枚パシャリ。

その画像だけは、由梨の顔がハッキリ写っている。




男達と“イケナイこと”しちゃった由梨。

後で由梨に送信してあげよう。


『余計なコトしたら…
バラまくヨ…』

そう言葉を添えて。




仕事を終え帰ろうとすると、キモ男が鼻息荒くして、私を誘う。




「帰さないよー
君も一緒に、楽しいコトしよー?」



調子に乗ったソイツは、私の肩を抱き寄せ、胸に手を伸ばしてくる。