「菜緒、私、一人で行ってみるね。
大丈夫、イジメなんて卑怯だよって、ハッキリ言ってやるから。
それでね、私が30分しても戻らなかったら、柊也先輩に…………
あ、ううん、やっぱいい。
これは私の問題。柊也先輩は関係ないよね…」
「関係あるよ。大有りじゃない…」
菜緒の言う通り。
柊也先輩を無関係のまま終わらせたりしない。
今まで巻き込まなかったのは、これから盛大に関わって貰うため。
怒りと後悔を爆発させてあげるから。
菜緒に鞄を預け、玄関を出て駆け出した。
テニスコート横を通ると、今日も白ジャージの彼は、爽やかな汗を流していた。
フェンスを囲むギャラリーに、ブタ子達4人の姿がない。
きっと今頃、倉庫で私を待っている。
クロアイの支配から、バカな子ブタは抜け出せない。


