黒愛−kuroai−

 


これを撮影するのは簡単だ。

カメラを三脚に立て、タイマーセットすれば1人で写せる。



この1通目を送り、すぐ2通目も送信した。



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今のメールを、女子限定で拡散させて。

柊也先輩ファンの女子、全員に広がるといいね。


私達の努力で、あの女は弱ってきてる。


「別れたい」と言い出すまであと一歩!ガンバロ♪



      クロアイより

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仕事を済また後、ベットから下り、カーテンを開けた。



机に向かう保健の先生が、

「あら、もういいの?」

と聞いてくる。




「はい、薬が効いて楽になりました。授業に戻ります」




保健室はサボりたい生徒のたまり場。

すぐに授業に戻ると言う生徒は珍しいので、

保健の先生は「偉いわね」と、感心して私を見ていた。




教室に戻る。

後ろのドアから入り自席に座ると、机5個分離れた席から、ブタ子がこっちを見ていた。



視線を合わせると、
ニヤリ笑い、目を逸らす。


制服のブレザーに入れた左手は、きっとスマホを握っているのだろう。



クロアイから次のイジメ指示が来て、嬉しそうなブタ子。



今の内、楽しめばいい。


最後に笑うのは、私だけどネ。