“困る”と呟いた独り言を、菜緒は逆の意味に捉えた。
「愛美、大丈夫だって。
こんな嫌がらせ、気にすることないって。
柊也先輩はモテるから、こんな事もあると思うけど、無視すればいいよ!
ほら、元気出して?
唐揚げ1個あげる!」
「菜緒… ありがと…」
お礼の言葉は、唐揚げをくれた事に対してのみ。
元気付けようとする菜緒の台詞は、酷く的外れで、「ありがとう」と言えない。
貰った唐揚げを口に入れながら、考える。
“私イジメ”の首謀者をブタ子にしようとしたが、無理みたい。
計画変更。
首謀者は私自身。
ブタ子は“コマ”として動いてもらう。


