黒愛−kuroai−

 


優しく微笑む先輩も好きだけど、

怖いほど真剣な目をする、テニス中の彼には、ゾクゾクする。



獲物を追い掛ける、肉食獣みたいな目…

こんな目で、狂おしく愛して欲しい…



写真の中の彼に話し掛けた。



「ねぇ先輩、あなたのファンに、私がイジメられたらどうしますか?」



ファンの子を憎む?

自分を責める?

心配で、私の側から離れられなくなる?




フフッ…
明日のブタ子が楽しみ…




 ◇◇


翌日の昼休み、菜緒と教室でお弁当を食べている。


昨日のドラマの話しに夢中な菜緒。

途中まで相槌を打っていたが、
心の溜息が口に出てしまう。




「愛美、どした?」



「あ…ゴメン。途中から全く聞いてなかった」



「そうみたいだね。

愛美がそういう子って理解してるから、別にいいよ。

それよりどした?ガラにもなく悩み事?」