黒愛−kuroai−

 


その3人の顔を記憶する。

“ララたん、夢キラリ☆、苺姫”

この子達が多分、桃ラビの仲間じゃないかな…




3人にも聞こえるよう、声を上げ笑った。




「アハハッ! ブタ山さんって面白ーい!

別れさせる?柊也先輩に1mmも愛されていない、“ただのファン”に何が出来るの?

やって見せてよ。
彼女である私に、勝てっこないけど。アハハハッ」




笑っていると、着替えを済ませた柊也先輩がやって来た。




「お待たせ…
あれ?何かあった?」



笑顔の私とブス顔の彼女を見比べ、心配する。




「ううん、楽しく話していただけです。

柊也先輩、この子私のクラスメイトの双山春香ちゃん。
先輩のファンなんです」



「知ってるよ。
双山さんはいつも差し入れくれるし」



「そっか、知ってましたか。
今日は差し入れ忘れちゃったみたいですよ?

ブ…双山さん、また明日ね。バイバイ!」




笑顔でブタ子に手を振る。

柊也先輩に腕を絡め、校門を出た。



ここまで、歯ぎしりの音が聞こえてきそう。




その怒りを私にぶつければイイ。

どんな卑怯な手を使うのか、
楽しみだネ…