黒愛−kuroai−

 


今日の先輩は機嫌がいい。
久しぶりに頭をポンポンして貰った。



部室へ去って行く彼。

振り返りブタ子を見ると、怒りの握力でフェンスが壊れそう。



ニコニコしながらブタ子の前まで歩き、彼の飲みかけポカリに口を付けた。



ワナワナと唇を震わせ、ブタ子が怒りを口に出す。



「マジ性格悪っ…

嫌がらせだと分かってやってんでしょ?そんな事して楽しいの?」



「うん、楽しい!
悔しそうなあんたの顔、面白いね。アハハッ!」



「似合わない…」



「何が?」



「お前みたいな性格ブス、柊也先輩と似合わない!

先輩が可哀相だよ!別れさせてやるっ!!」




ブタ子がフェンスをガシャンと蹴った。

帰ろうとしていたファンの群れの中で、3人だけが興味深げにこっちを見ていた。