神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~



昼休み。


あたしはスサノオ兄弟と四郎くんと一緒に、食堂に来ていた。


兄弟はあのむりやりキス事件から、できるだけあたしと四郎くんを二人きりにさせまいと気を遣ってくれているみたい。


もちろん彼らには彼らの付き合いがあるから、こうして4人全員でそろうことは珍しいんだけど。


「ねえ、あれってどういうこと?」


近くの席から、女子のひそひそ声が聞こえた。


別に悪意はもっていないみたいだけど、居心地が悪い。


あたしを取り囲むのは、無駄に目立つ3人のイケメン。


そこに女子一人だもん、何の集まりだろうと疑問に思うのはわかる気がする。


「はぁ……」


「なにため息ついてんだよ。
体調悪いのか?」


雷牙が、あたしの額に手をあてて熱を測るそぶりをした。


「大丈夫だよ」


「美心は敏感だからな。

オロチの気に反応して、体調が崩れるということもあるかもしれない。

何かあったら、遠慮せずに言ってくれ」