「我は17だ。お前は?」
「え?15ですけど」
「ならば、もう成人ではないか」
ええと……それは、昔の話でしょ。ややこしいなあ。
「今の時代は、20歳で成年と認められるんです」
「本当か?納得いかんな」
そんなこと言われても……。
「では、お前は断るというわけだな」
すっと、ブルーの瞳が細められる。
それは笑っているのではなくて。
あたしを、じっとにらんでいた。
「この天草四郎様を勝手に召喚しておいて……、
この家にはおけぬと……そう申すわけだな……?」
ひ、ひぃいぃぃぃ!
口の両端は完璧な笑みの形になっていますけど。
目が!目が笑ってないぃぃぃ~!
「や、あのっ、この部屋でよければ好きに使ってください!」
あたしは思わず、土下座しながら頭を下げていた……。
だって、怖いんだもん!
天草さん、体中から真っ黒いオーラが出てるんだもん!



