「……話したいことはたくさんあるけど、まずは」
先生はあたしの肩を抱き寄せ、当然のように口づける。
ビックリしたあたしが慌てて目を閉じると、先生はキスを繰り返しながら、さっきまで座っていた長椅子に、あたしを座らせた。
と思うと、そこに横たわらせようとする。
「ちょ、ちょっと!」
「ん?」
「先生がそういうことしちゃダメでしょ!
しかもこんなところで!」
「愛しあっていれば、デウスだって祝福してくれるさ」
両手でその肩を押すけれど、甘ったるいキスを繰り返されると、途端に力が抜けていく。
「会いたかった。
産まれたときからずっと、どこかへ帰りたいと思っていた」
キスの合間。
まつげどうしが触れるくらいの至近距離で、彼がささやく。
「俺は、お前のところに帰りたかったんだな」
胸にかけられたロザリオを持ち上げられたと思うと、彼はそれにもキスをする。
「愛してる。
これからは、ずっと一緒だ」



