「そう思うなら……あたしをかみ砕いてみれば?」
両手を広げた腕を、体の横に広げる。
「美心……何を?無茶なことはやめろっ!」
四郎くんの声が聞こえる。
だって……普通の浄化じゃ、きっとオロチは消しきれない。
「あなたが……教えてくれたんだよ、四郎くん」
初めてオロチと対峙した、お祭りの夜。
あの時力を使いすぎて倒れかけたあたしを支えながら、あなたが言ったの。
『彼女をこれ以上ムリさせれば、浄化能力が暴走しかねんぞ』
浄化能力の暴走。
それだけが、オロチを完全に消し去ることができる唯一の方法なら。
「あたしはあなたの花嫁になんか、絶対にならない。
あたしを、丸ごと飲み込んでみなさい!」
両腕を広げたまま、できる限りの大声で怒鳴る。
するとオロチは……。



