『ぐわぁぁっ!』
他の頭の悲鳴が聞こえ、そちらに注意をひかれる。
すると、スサノオ兄弟が協力したのか、ふたつのオロチの首がからまり、雷とリングで何重にも拘束されていた。
3つの頭が、動けなくなっている。
「今だ、美心!!」
四郎くんの声が聞こえ、ハッとする。
そうだ。
あたしが、やるんだ。
思い切って両腕を残った頭に向けると、オロチは鼻であたしを笑う。
『可愛いお前ひとりで、わしに敵うと思ったか?
頭ひとつといえ、あまり馬鹿にするでないぞ』
あたしが力不足?
そんなの、最初からわかってる。
ちっぽけなあたしには、なんの力もない。
それでも……。
やっと、見つけたんだ。
信じられるものを。
あたしなんかを、信じてくれる人を。



