ってことは……。
あの告白は、槙原くんの本当の気持ち、だったんだ……。
「返事……聞いてなかったから」
「あ……」
「僕と、つきあってください」
念を押すように、まっすぐに見つめられる。
今までだったらドキドキして、すぐに首を縦に振ったかもしれない。
だけど……。
どうしてだろう。
全然そんな気になれない。
「……ご……ごめん、なさい……」
まさか自分が、槙原くんに告白されるなんて思わなかった。
そして、こんなふうに、あたしが誰かの気持ちをえらそうに断るなんて……想像もしたことなかった。
声が震える。
申し訳なくて、顔があげられない。
違う意味で心臓はどくどくとうなって、涙がこみ上げそうになった。
「……ダメか」
ふう、と槙原くんがため息をついた音が聞こえた気がした。
「ありがとう。わかったよ。
お願いだから、顔を上げて」
優しく言われて、なんとか顔を上げる。



