すると四郎くんは意地悪くにやりと微笑む。
「我は神のたぐいはいっさい信じておらん。
やつらは多くの人間が迷い、苦しんでいる時も知らん顔だからな。
本当に存在するのかさえも、わからん」
曲がりなりにも神の血を引く風牙くんは、眉間にシワを寄せる。
だけど四郎くんは知らん顔で続ける。
「だから、姿が見えて話ができる妖怪の方が、よっぽど信用できる」
たしかに……このひとたちを見ていると、妖怪ってすごく身近な存在に感じるかも。
「オロチの姿が見つからねば話にならん。
あやつらが連れてきてくれるのであれば、それでもいい。
早く決着をつけ、安心して飯が食いたい」
「……勝てるのか」
「ああ、腹が満たされていれば、以前より力は出るはずだ。
それに自称スサノオノミコトの子孫もいるわけだしな」
皮肉を込めた視線を送られ、風牙くんは珍しく舌打ちをした。
……この軍団、大丈夫なのかな……。
仲、悪すぎないかな……。



