前の草太くんじゃない。 もう優しい草太くんにはならない。 私はそんな彼にはついていけないと思い、自分の荷物を乱暴に取りに行って、草太くんの家から出た。 全力で外を走る。 だけど草太くんは私に追いついた。 手首を掴まれ息を整えながら草太くんは言う。 「逃げたらだめだよ。 そしたら俺が捕まえに行く。 もう滴を離さないよ」 そう言った彼は私の冷たい体を包み込む。