「それ…ってさぁ」 いつもと違う安希の声色に、冷や汗が滴る気がする。 まさか今の言い訳が通用しなかったのかな… こんな一瞬で思いついたいいわけを、信じる方が珍しいよね。 「かなりヤバイじゃん! じゃあ早く例の一軒寄って、帰んなくっちゃ!」 と言われ安希に手を引かれた。 安希に本当の事を言われなくて、一安心だ。