「こんなことって何だよ? それと俺のその呼び方、やめてくんねぇ? 滴ちゃんだって俺に頼んだんだから、俺の頼みだって聞いてくれるはずだよね」 囁くようにして鮫島くんは言う。 なんとも言えぬ圧迫感がしんどい。 「また前みたいに下の名前呼んでよ」 「嫌だ…」 「何で拒否るんだよ? なぁ、呼べよ」 強制する鮫島くんに嫌な思いしかしなかった。 そして私はこの場から逃げ出すことしか頭に無かった。