何でよ…


私草太くんに何もしてないよ。


その上草太くんが嫌がることもしてない。


それなのに何で草太くんに避けられないといけないの?



廊下をとぼとぼ歩いていた私は、ふと草太くんのいるはずの教室が目に入った。


もう冬に入るため、教室の窓は閉めきっている。


だからクラスの雰囲気とかが読めない。


教科書を持った生徒たちが次々に教室を出ている。